<font color="F8F8FF">哀愁の魂</font> | ◆クモノイト◆

<font color="F8F8FF">哀愁の魂</font>

来ましたね、秋が。

まだまだ残暑は厳しい模様ですが、日が落ちてからの哀愁感漂う涼しさは、紛れも無く秋です。

蝉の鳴き声が徐々に減り、代わりに聞こえ初めるスズムシ達の鳴き声が妙に物悲しい。

この時期、俺はいつも虚無に取り憑かれる。

疲れる夏を乗り越えた反動なのか、枯れ初める木々や植物達と同調するからなのか。


一年、つまり四季のサイクルは、誕生から死へのサイクルだ。

春に生まれ、夏に育ち、秋に枯れ、冬に眠る。

我々人間にとっては一年は一年でしかないが、

植物や昆虫にとっては一年は一生であったりもする。

秋は彼等が次世代への「種」を残し、役目を終えて滅んで逝く季節。

滅びの季節、秋。

あ、もし人間の一生が一年だったらどうなるんだろうね?

う~む・・・。


滅びゆくという事について何か考えさせられる季節が俺にとっての秋だったりするのです。

でも滅ぶだの死ぬだの縁起でもねぇ事ばっか考えさせられちゃうんで、

なんかもの凄く空虚な感に到ってしまったり、悲壮感から抜け出せ無くなっちまったりで、

割とメンタル的にはキツイ季節でもあったりする。


まぁ茄子が美味いからいいか。

収穫の秋でもあるからね。

滅び行く者達が残した、

「種」

存分に味わおうではないですか。


茄子とか梨とか薩摩芋とかー。


あ、腹減ってきた・・・。

(´д`)